うるかす

 

北海道の人の会話ではよく「うるかす」という方言が使われています。「うるかす」は子どもから年配者まで浸透しているため、道民にしてみれば方言を使っている意識すらありません。

 

「うるかす」とはどんな意味なのか、どんなシーンで使うのか紹介します。

 

北海道弁の「うるかす」は米を水につけて浸す意味

北海道弁の「うるかす」は、主に「お米を水につけて浸す」意味です。東北や北海道などでよく用いられる方言です。

 

「お米うるかしておかないと」

最近は炊飯器が進化しているため、ご飯を炊くときに「お米をうるかす」ことは少なくなりました。それでも30分くらい、お米に水を吸わせておくと美味しくなるものです。

 

よくお母さんが子どもにお米とぎをお願いするときに「お米うるかしておいて!」という方言が使われています。北海道の人に「うるかす」と言えば、お米が水を吸って膨らむ様子が自然と想像できるものです。

 

「茶碗をうるかしておいてね」

北海道弁の「うるかす」は、水に浸すという意味も持っています。ご飯を食べ終わった茶碗を「うるかしておく」ことで、お米がカピカピにならずに済みます。

 

またお茶碗だけでなく、「小豆をうるかす」のように、食べ物を水につけておく様子でも使用が可能です。漢字に直すと「潤かす」と書きます。

 

「うるかす」とは幅広い意味で「水に浸す」ことです。主に食べ物や食事風景で使われています。

 

キッチン以外の使い方としては

  • 洗濯物うるかしておいて
  • ネイルをする前に爪をうるかす

なんて使い方もできます。「爪をうるかす」だと「爪をふやかす」意味です。

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