札幌空港とは

 

「札幌に行くなら札幌空港でいい？」「札幌に空港はある？」
海外でも市内近くに空港を設置している場合もあるので、札幌に行くなら札幌空港では？と思ってしまいますよね。

 

実は、札幌空港という名称の空港はありません。札幌市内にある空港は「丘珠空港」です。丘珠という名前は北海道以外の人では一般的ではないかもしれませんね。

 

札幌空港ともいえる「丘珠空港」の特徴と、新千歳空港との違いを解説していきます。

 

札幌空港とは？→丘珠空港のこと

北海道旅行で札幌の空港を利用したいなら、丘珠空港の特徴を理解しなければなりません。丘珠空港は北海道民にとってもあまり一般的ではないのです。

 

札幌には、かつて「札幌飛行場」がありましたが、戦争の被害にあい消失してしまいました。また新千歳空港でも、以前は札幌空港という名前が使われていたようです。現在、札幌空港は存在しておらず、丘珠空港または新千歳空港を利用します。

 

丘珠空港は北海道各地に行く場合に便利

丘珠空港は、函館・釧路・利尻・青森・静岡をつなぐ空港です。飛行機だと運賃が高いため、北海道の人は速さを求めるビジネスマンしか使いません。

 

道外からでも、青森・静岡の便はありますが、JALがメインで運賃は高いです。格安航空会社がある新千歳空港のほうが安く、道外からも丘珠空港を使う人は少ないです。

 

また丘珠空港は、企業が所有する小型機が発着する場所でもあります。いわゆるセスナ機ですね。札幌市内にある丘珠空港は、企業にとっても使いやすいわけです。

 

それでも北海道旅行者が丘珠空港を使いたいなら、釧路や利尻行きに活用しましょう。札幌から釧路に行くには時間がかかるため、飛行機を使うと時間短縮になります。

 

 

札幌空港と新千歳空港の違いとは？

丘珠空港は、北海道のローカル線です。一方で、新千歳空港は日本各地や海外の便もあります。北海道に来る場合は、ほとんど新千歳空港を利用することになります。

 

では、なぜ丘珠空港ではなく、新千歳空港が発展しているのか？

 

丘珠空港は札幌の市街地にあります。札幌市に住む人なら車で行きやすいのですが、旅行者にとってあまりアクセスはよくありません。

 

一方で新千歳空港は、JR直結の利便性があります。北海道はどうしても雪の問題があり、電車で移動できないと、アクセスの悪さが出てしまいます。

 

また丘珠空港は日本海側にあり雪の影響を受けやすいのですが、新千歳空港は太平洋側にあり大雪の影響を受けにくいです。札幌市は全世界でも珍しい、都市で大雪になる地域です。雪が多いと除雪作用が大変なため、おのずと新千歳空港が発展していきました。

 

なぜ札幌市内には丘珠空港しかない？

では、札幌市にもっと大きな空港を作ればいいのでは？

 

 

札幌市の航空写真を見るとわかるように、市内は住宅が密集しています。丘珠空港の周辺は建物が少ないですが、それでも近距離に住宅地はあります。

 

丘珠空港より大きな空港を作ることが、現実的には難しいのですね。札幌市に大型の空港を作るとなると、住宅地上空を大型機が通ることになり、リスクが伴います。

 

新千歳空港で飛行機に乗ると、周辺はなにもないことがわかります。ジャンボ機のように大型機を飛ばすには、千歳市のような田舎でなければ実現できません。

 

札幌飛行場は防災、消防、警察のヘリコプターが常駐する防災、救難の拠点基地としての役割を果たしているほか、道内唯一の事業用航空機が常駐する空港として、測量、報道、病害虫駆除、遊覧飛行の基地として幅広く利用されています。

出典：北海道開発局

 

上記の説明のように丘珠空港は、別の意味での活躍がされています。札幌市民にとっても、リスクを上げてまで市内に大型の空港建築を望んでいる人はいません。

 

札幌空港までのアクセス方法

北海道旅行で丘珠空港を利用する予定の方は、空港までのアクセス方法をチェックしておきましょう。

 

電車だと乗り換えが必要

札幌駅から、地下鉄東豊線に乗ります。丘珠空港の最寄り駅は「栄町駅」です。栄町駅から空港まで距離があるので、バスに乗り換えましょう。栄町駅からは、中央バスを利用します。

 

タクシーで行くのが簡単

札幌駅からは、タクシーで直接丘珠空港に行くのが簡単です。タクシーを利用すると、20分ほどで空港に着きます。

 

タクシー代を節約したいなら、栄町駅からタクシーに乗り換えるのもおすすめです。乗車時間は5分程度なので、ワンメーターで移動できます。

 

 

丘珠空港は観光スポットとしてもおすすめ

札幌市民や北海道の人は、あまり丘珠空港をつかいません。しかし丘珠空港は、市内で飛行機の発着が見られる場所として人気があります。

 

丘珠空港内には送迎デッキや見学ホールもあって、近くで飛行機を見ることができます。あまり大きな飛行場ではないため、飛行機が近く感じられますよ。