札幌で熊出没は大丈夫?熊に出くわしたらやること
「今度札幌に行くけど、熊は大丈夫?」「札幌で熊出没ニュースがあったけど・・」
札幌で熊出没があると、全国版のニュースでも話題が登場するため怖いですよね。そんなに頻繁に札幌で熊が出るなら、札幌旅行をやめようかな・・・と。
まず結論から。札幌で熊を見ることはありません。40年近く札幌に住んでいる私も、市内で熊を見ることはないからです。しかし札幌に来るなら熊の情報はある程度知っておいて損はありませんよ。
札幌旅行を考えている人向けに、熊の情報を紹介します。
札幌で熊はどのくらい出没している?
過去に札幌で出没した熊の情報をチェックしましょう。南区ではよく熊出没のニュースが出ています。
札幌南区で熊の出没情報があった
近いニュースでは、南区に熊が出没し、なかなか山に帰らず駆除したことが記憶に新しいと思います。実際に札幌市の情報によると、南区の熊出没情報が多いことがわかります。
10月現在でも年間200件近い熊出没情報が寄せられているようです。ただし目撃情報は多いのですが、人が熊に襲われたニュースはほとんどありません。
三毛別羆事件が有名
北海道で過去にヒグマの被害が多かったのは、三毛別羆事件が有名です。1915年に、ヒグマが数回にわたって民家を襲いました。三毛別羆事件はテレビでも紹介されたことがあるくらい有名な事件です。最終的には7人亡くなり、過去最大の熊被害だともいわれています。
札幌観光で有名な藻岩山にも出没情報が
札幌観光で山に行く予定なら、熊出没情報に注意しましょう。市内で手軽に登山ができる藻岩山でも、熊出没情報をよく見かけます。
私も藻岩山は自宅から近いので、よく登山にでかけます。藻岩山登山をしていると、外国人の姿も見かけるので、「札幌市にある登山道」として紹介されているのかもしれません。
そこで注意したいのが、藻岩山の熊遭遇率ですね。実際に登ってみると「熊出没注意」の看板はよく見かけるのですが、熊に遭遇したことはありません。
市の情報によると、下記の場所で目撃情報があるそうです
- 市民スキー場からのルート
- 慈啓会病院からのルート
- T6分岐点から旭山記念公園へのルート
登山道に人が多いほど熊も警戒しやすいので、人が多いルートを活用すると安全です。地元の人がつかう「小林峠ルート」は人の通りが少なくおすすめできません。
多数のルートが通る分岐点~頂上までは人が多く、熊よけの鈴を持っている人も多いので、ほぼ熊に遭遇する可能性はないと思われます。また熊出没の可能性が多いのは、日没後や薄暗い早朝です。明るい時間帯なら安心して登山を楽しんでくださいね。
札幌駅周辺で熊を見られる観光スポット
北海道旅行で札幌駅に行くなら、あえて熊を見られるスポットに行く、のもおすすめです。「熊を見る」といっても生きた熊じゃないので安心してくださいね。
札幌であった事件の熊を見られるおすすめスポット
札幌で駆除された熊は、「北海道大学植物園」に展示されています。実際に見て見るとかなり巨大な熊だとわかります。
上の写真は、北海道大学植物園に展示されている、事件の熊です。人の背丈を超える巨大な熊を見られます。
- 北海道大学植物園
- 住所:北海道札幌市中央区北3条西8丁目
- 営業時間:9:00~16:00(入園は15:30まで)
- 入場料:420円
札幌で熊に出くわしたらやること
すでにお話しした通り、札幌で熊に会う可能性は低いです。それでも熊に会う可能性のある場所に行くなら、熊対策を覚えておきましょう。
熊に会わないようにする
森に住む熊も、普段は人間を避けるように過ごしています。人の気配がすれば向こう側から逃げて行くので、熊よけの鈴を持ち歩きましょう。モンベルなどアウトドア店でも熊よけの鈴が売られています。
鈴がなければ、数人で大きな声で話しながら進む、音楽を鳴らして進むなどの対策もあります。
変な音があったら立ち去る
熊は近づく人がいれば、警戒音を出します。ガザガザという笹をかき分ける音や、フーフーという警戒の泣き声を聞いたら立ち去りましょう。
熊に会ったら刺激しない
熊に出くわしてしまったら、大きな声を出さないこと。急いで走り去るのも熊を刺激するので止めてください。
その場で体を動かさず、熊の目を見ます。(目を見ないほうがいいなど、諸説あり)そしてゆっくりと後ずさりをすると、熊から立ち去ってくれることがあります。
熊は蛇が苦手なので、ベルトを外し熊のほうに放り投げるのもおすすめ。熊側から攻撃してくるのは、子熊連れのメスが子どもを守ろうとするときです。または興奮したときや、獲物を横取りされそうになったとき。
札幌で熊の被害はめったにない
札幌の住宅街で熊出没のニュースが出ることがあります。あれは森が近い南区などでおこっていること。札幌はすぐそばに森が隣接する地域もあります。
もし札幌市内に熊が出たとしても、大抵は熊が自分から森に帰っていきます。本来雄の熊は警戒心が強く、森の中でしかも早朝や暗くなってからしか行動をしません。
たまたま人の住む場所に出てくる熊は、経験の浅い若い熊が多いよう。そこで人の世界に食べ物があると認識されると困るので、長く住宅街に熊が出没する場合は、射殺されることもあります。
札幌で野生動物をよく見かけるなら、鹿のほうが多いですね。私の住む地域でもときどき鹿出没の話が出ています。