ダイヤモンドダストは北海道で!見られる条件とは?
ダイヤモンドダストが見たいなら、北海道で観測を狙ってみましょう。でも条件が重ならないとダイヤモンドダストは見られないため、北海道在住者でも見たことがない人は多いです。
実は私も、ダイヤモンドダストは見たことがありませんでした。「ダイヤモンドを見たことがある!」と思っていたのですが、「氷霧」だったみたいです。
ダイヤモンドダストの特徴や見られる条件と、氷霧の違いを紹介していきます。
ダイヤモンドダストは北海道で見られる
まずは、ダイヤモンドダストの美しさを、映像でお楽しみください。
ダイヤモンドダストが見られるのは、外気温が-10度以下になったときです。北海道でも旭川のような内陸部で、気温が下がる地域でしか見られません。
日本海に近い札幌市では、冬の間に-10度以下になる日は数えるくらいです。海沿いより内陸部のほうが冷えるのは、海風の影響を受けないためです。
海風の影響があれば夏に気温が上がりにくく、冬に気温が下がりにくくなります。旭川市は内陸部で日本海側の海風の影響がなく、夏暑く冬寒い場所として有名です。
北海道の中でも冬に-10度以下になりやすいのは
- 北海道上川地方
- 北海道宗谷地方
- 北海道十勝地方
- 北海道釧路地方
- 北海道根室地方
などが挙げられます。
旭川市は上川地方で、日本一の寒さを観測したのも旭川市です。1902年に、旭川市では-41.0度を記録しました。
北海道でダイヤモンドダストを観測したいなら、旭川市が最適だといえます。
ダイヤモンドダストが見られる条件とは?
ダイヤモンドダストが見られる条件は幾つかあります。
- 外気温が氷点下10度以下
- 早朝でよく晴れている
- 湿度が高く水蒸気が出る
- 無風で風の影響がない
ダイヤモンドダストは、別名「天使の囁き」ともいわれています。漢字で書くと「細氷」です。
空気中の湿度が高く、水蒸気が冷やされ霧状になったものです。水蒸気は上昇し雲になるのですが、雲になる前に冷やされて凍ったものがダイヤモンドダストです。
ダイヤモンドダストは空から降ってきて、朝日が昇ってくる頃に、太陽の光を浴びてキラキラと輝きます。
水蒸気の影響がある場所でダイヤモンドダストが見られるため、温泉地や川沿い、山間部などで見られることがあります。
氷霧とは異なる現象
よくダイヤモンドダストと勘違いされるのが、氷霧です。私も「ダイヤモンドダストを見たことがある」と思っていたのですが、情景を思い浮かべると氷霧だったのかもしれません。
ダイヤモンドダスト | 霧氷 | |
---|---|---|
気温 | -30度以下 | -10度以下 |
条件 | 安定した状態 | 無風 |
大きさ | 小さい | 大きい |
現象 | 空気中を漂う | 降ってくる |
氷霧とダイヤモンドダストは異なる現象です。漢字に「霧」という言葉があるように、氷霧は霧が凍ったためにおこります。
一方でダイヤモンドダストは水蒸気が上昇し、雲になる前に氷になり振ってきます。キラキラと輝くものが空気中を漂うなら氷霧で、降ってくるようならダイヤモンドダストです。
私がキラキラきらめくものを見た経験は、人生で数度あります。霧氷も札幌市で見られることは少なく、平地でもかなり冷えた日か、スキー場で見たことがあります。
スキー場は山間部のため平地より気温が低くなりやすく、かなり冷える日は氷霧を見ることは可能です。ただし太陽の光できらめく必要があるため、晴れている日に限られます。
ダイヤモンドダストの撮影は大変
ダイヤモンドダストを見るのも限られた条件なのですから、撮影はもっと大変です。氷の粒はとても小さく、撮影に成功する確率は低いです。
またダイヤモンドダストが発生しても、朝早くに撮影へ出かけなければなりません。ダイヤモンドが発生する時間は1時間もないことが多いようで、ちょうど気象条件とタイミングが合わなければなりません。
朝にダイヤモンドダストが見られやすいのは
- 早朝は気温が下がりやすい
- 太陽の光が斜めからさしてくる
条件が重なるためです。
降り積もる雪がキラキラ輝く様子を撮影する場合も、早朝を狙う必要があります。撮影では、気温が下がり晴れている日に、朝日が昇る前に出かけましょう。